令和元年8月28日(水)東京都上野にある東天紅上野店にて、一般社団法人日本人形協会第46回通常総会が開催されました。全国から12支部(東京・埼玉・静岡・中部・京都・大阪・中国・四国・九州・北陸・東北・北海道)の会員が毎年この時期に集います。私も中国支部会員の一人として出席させて頂きました。総会は、何回か出席したこともあるのですが、中国支部広報としては、初めてなので広報の視点で報告させて頂きます。
議題に入る前に「業界功労者・優良従業員表彰状授与並びに節句人形工芸士認定証授与式」があり、優良従業員表彰を中国支部から11名表彰されました。本来、代表で支部長が表彰状を受け取るのですが、今回、高谷支部長が欠席の為、支部代表として川崎謙一郎氏が受け取られました。中国地区活性化の為にも「もっと優良従業員が増えて、節句アドバイザーなどの資格を持った店舗が増えると、お客様も安心してご来店頂けるのに・・・」と感じました。
そして、本題の総会では、平成30年度事業報告・平成30年度決算報告・令和元年事業計画(案)・令和元年収支予算(案)と議題があり問題無く全会一致で承認されました。
その中で、当業界の状況は、少子化・単価減少・事業継承・職人育成・節句文化の理解不足などの諸問題は山積しており、厳しい状況が続くようです。確かに少子化は業界としても何も出来ませんが、後の問題は企業または、業界の努力次第だと思います。私自身も含め今一度、自分の足元を見直し事業内容を精査する必要があると思いました。
総会終了後、楽しみの講演会です。
この度は、日本人形文化研究所 所長 林直輝氏を迎え「どうする?節句業界」と題し講演されました。林氏は、某人形専門店の元資料室室長だったこともあり文化的な知識は勿論、業界内にも精通し、現在では第三者から見た業界の実態を話されました。
内容は、『今春の「使いまわしタブー」事件?』『メーカーの課題』『問屋の課題』『小売店の課題』『業界団体の課題』と内容も業界人であれば耳も痛い話、一歩二歩踏み込んだ意見など、これからの業界改革のヒントをもらったように感じました。久々に眠たくならない内容の講演だったので、この度出席された方は、十分価値があったように思います。