支部長あいさつ
日本人形協会中国支部は、節句文化継承のための啓蒙と普及活動を目的に、製造業・卸売業・小売業の17社で構成されています。 日本には四季折々の節目に、「こころ・きずな」の文化とも言える、「節句」という伝統文化があります。 その「節句」を通じて、家族・祖父母・親戚・縁者が集い、無病息災、豊作、子孫繁栄などを願い、また人と人との「きずな」を深める機会に恵まれてきました。 中国支部では、日本人形協会も推奨している、日本の四季を彩る代表的な節句である「五節句」(人日の節句・上巳の節句・端午の節句・七夕の節句・重陽の節句)、 その中でも古くから親しまれ、現代にも受け継がれている、「上巳の節句」(ひな人形)・「端午の節句」(五月人形・鯉のぼり)についての風習、飾る意義、などの本質を後世にしっかり伝えていきたいと考えています。 節句文化を継承する活動が盛んになれば、節句文化に対する社会や国民の意識も高まってくると思われます。 時代は「モノ」から「コト」へ、さらに「コト」から「物語(ストーリー)」へと移り変わっています。 節句人形を「飾る」だけではなく、それぞれのシーンを「楽しむ」、その楽しみ方まで提案していく事も重要だと感じています。 人形を飾って「祝う」という日本の良き伝統文化を通じ、人と人との「縁」を結ぶ大切さと、家族の「心」を繋ぐ大切さ、そして「和」の世界に遊ぶことの楽しさを伝えていきたいと考えています。
日本人形協会 中国支部 支部長 髙谷 昌宏